FASHION

2020.12.25

お店主義。vol.2 〜気軽に古着!〜

  お店主義 vol.1ではセレクトショップにフォーカスを当てましたが、vol.2では古着屋を特集!実店舗での感動体験はセレクトショップに引けをとらず、むしろ勝っているほど。それは何故か。 古着は一期一会。 出会ったその時しか手に入れるチャンスがありません。だからこそ、手にとって出会ったときの感動はひとしおで、気持ちの昂りは到底抑えることができないはず。この高揚感こそが古着の醍醐味です。今回はそんな醍醐味を常に追求し続け20数年、ファッションを知ったきっかけが古着で未だに買う洋服はほぼ古着という大の古着好き、ワードローブトリートメント店長の中尾さんをレコメンダーに招き、高円寺の古着屋「MECHA(メチャ)」で古着視点のファッションの力について取材を敢行しました。頭でっかちになりがちな古着を、知識ではなく感覚で選ぶ中尾さんのセンスに注目です。   ①高円寺の古着屋「MECHA」 ②知識は二の次。古着を楽しむなら感性で ③MECHAの魅力 ④古着屋の見極め方 ⑤オススメアイテムを紹介! ⑥古着の隠れた楽しみ方  
①高円寺の古着屋「MECHA」

高円寺の「MECHA(メチャ)」は大阪にルーツを持つ古着屋です。心斎橋のアメ村で絶大な人気を誇る「CHAPPIE(チャッピー)」がその母体となるのですが、大阪出身の中尾さんは地元にいる頃からCHAPPIEへ足繁く通っていたフリークの1人。そのこともあって、MECHAへは2013年のオープン直後から通い続けているのだとか。

MECHA(東京都杉並区高円寺南4-23-7 大黒屋ビル202)

 
②知識は二の次。古着を楽しむなら感性で
ー中尾さんは古着が大好きということですが、買う基準や欲しくなるものに何かこだわりはあるのでしょうか?

WARDROBE TREATMENT 店長 中尾輝彦さん 十数年のアパレル勤務を経て、2018年より目黒区青葉台にあるオーダーメイドクリーニング店「WORDROBE TREATMENT」の店長に。 日々衣類の洗濯でお困りなクリーニング難民の皆さまのメンテナンスの相談を承っています。

  中尾さん(以下、「中」):「それはもう一言、感覚です。見た時、手に取ったときに「欲しい!」と思ったら買う。それだけです。古着は出会った時に買わないと次、2度と出会えないかもしれないじゃないですか?古着屋巡りをしている最中に気になる洋服に出会って買い周りの最後に買いに来ようと思っていたら売れちゃってる。よくあるんですよ、こんなことが。だから大抵の場合、気になったらすぐに買っちゃいます」 ー古着好きな人は知識ありきで買う人が多いと思っていたら、中尾さんは感覚タイプなんですね。 中:「そうですね。ファッションは楽しんでなんぼ。メンズファッション、特に日本の業界は凝り性の人が多いので知識が先行しがちでそれが良くも悪くも一般人にまでその意識が浸透しちゃってますよね。楽しんで洋服を着れればそれに越したことはないと思います」 東井さん(以下、「東」):「知識が無いと恥ずかしいと思う方も実際にはいらっしゃると思うんですが、中尾さんのように古着は感覚で楽しんでもらえればそれに越したことはないと思います。良い服か悪い服かの判断はお客さんが持てばいい。そこに知識が入ったほうが楽しいという人は他人に干渉せず、自分で知識を楽しんだらいいと思います。楽しみ方は十人十色。古着はまずは気軽に楽しんでほしいです」  
③MECHAの魅力
ーオープン直後から通い続けているとのことですが、MECHAの魅力はどこにあるでしょうか? 中:「芯が通っていて相変わらず最高のお店ですね!インスタもいつもチェックしているんですが、最近になって商品の幅が広がった気がするんですよ」 東:「実は去年末くらいからヨーロッパ仕入れを始めたんです。アメリカものは基本的にはカジュアルインスパイアのものがほとんどですが、ヨーロッパはそんなアメリカものの一部をいじったものやヨーロッパ独自のセンスのものがあって幅が広がったように見えたんだと思います」 中:「オープン当初はクセのあるアメリカものがたくさん置いてあるイメージだったんですけど、最近になって様子が変わったと思ったらそういうことだったんですね」 東:「そうなんですよ。ヨーロッパは行き始めてまだ1年くらいなので、ルートはまだ開拓中なのでこれからまた一段と幅は広がる予定です。MECHAは他の古着屋とは違って、独自のルートで買い付けています。ディーラーを介さないことによって、MECHAらしさが強く表現できる。このような買い付けをしている古着屋はなかなか無いんじゃないでしょうか」  
④古着屋の見極め方
ー古着屋の良し悪しの見抜き方ってあるんでしょうか? 東:「自分のファッション次第で良し悪しは変わると思うので一概にはなんとも言えないですが、個人的な判断基準は欲しい小物があるかどうかです。1度、バッグやアクセサリーなどの小物を買った古着屋には行き続ける傾向があるんです」 中:「それ、僕も一緒です!僕はとにかく被り物が好きで、年がら年中帽子を被っているんですけど、帽子を買ったお店には何回も行っちゃうんですよね。アクセサリーもたまに買うんですけど、同じことが不思議と言えちゃいます」 東:「自分が古着屋にいて思うんですけど、小物が揃っているお店って優秀ですよ。古着屋の小物って結構難易度が高いですからね」 RATEHIGHER 阿部(以下、「安」):「俺は小物に限ったことじゃ無いけど、一度買った古着屋って何回も行ってしまうのはよくわかる。買ったことあるお店の近くにきたら、そう言えばあのお店あったなー、って思い出してついつい足が延びちゃう」 中:「それも古着屋の楽しみ方のひとつじゃ無いですかね。色んなお店で買ったら色んなお店にまた行ってしまう。一時期、高円寺は毎週来てましたから(笑)」  
⑤オススメアイテムを紹介!
ーこの会話中に色々見たり着たりしていたので、それぞれ欲しくなったアイテムを見せてもらっても良いですか?

フリンジチェックウールコート ¥14,800+TAX

中:「最初に試着したものですね(笑)。やっぱり古着は最初に気になったものを買ってしまうかも。これはフリンジが気に入って試着したんですけど、内側にキルティングライナーが付いていたのでこれはアウターとしても着れるな、と。アメリカものだともっと土臭くなりそうですけど、ヨーロッパもののサイズ感で気に入りました」

ポロラルフローレン コーデュロイパンツ ¥8,800+TAX

安:「僕はこれですね。こんな黄色いパンツ、今では古着でしか見かけないでしょ!(笑)。既製服にないものがお店に並んでいるのが古着屋の魅力ですよね。店内だから抑えめに見えてるけど、自然光の下だとかなり目立つ黄色ですよ!」

パターンドプルオーバーパーカ ¥8,800+TAX

RATEHIGHER 谷本:「僕はこれにしました。真っ先に柄に惹かれました!袖が太くて、柄と相まって民族っぽい仕上がりになっているのも気に入ったポイントです。自分のワードローブを想像したら、ほぼ既製服なのでこういうアイテムとのミックス感はかなり楽しみです!」

adidas ジャージ ¥10,800+TAX

東:「お店の今のおすすめはジャージです。今年は例年以上にジャージの需要が多いのでMECHAでは極力ニーズに応えれるように多めに揃えています。中でもこれは80’sのヨーロッパ古着で、なかなか出てこない代物。アメリカ古着ではほとんど流通していないので、こういう商品を扱えるのはヨーロッパ古着を扱うお店の強みでもあります」  
⑥古着の隠れた楽しみ方
ー中尾さんは古着をかなりの量持っているということですが、ファーストインプレッションで買い物をしてしまうと着ない古着が出てきませんか? 中:「正直なところ、着ないものも出てきます(笑)。僕は一部屋全部が埋まるくらい、古着を持っているので中には着ないものが出てくるのは仕方ないことだと思ってます。けれど、その時着なくても何年か後に着る時がやってくるんですよ、不思議と。気分にはある程度周期があって、その時の気分ではないだけで着たくなる時がいずれやってくる。古着はこういう楽しみ方もあるんですよ」   <問い合わせ先> MECHA 東京都杉並区高円寺南4-23-7 大国屋ビル202 14:00〜21:00

Writer Profile

谷本春幸

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谷本春幸

PR / ライター / Youtube演者

EDIFICE、417 EDIFICE、JOURNAL STANDARDなどのプレスを経て独立。 フリーランスでライター、ウェブ媒体MOOVOOでの企画“モノ散歩”にてYoutubeの演者としても活動中。 INSTAGRAM:@haruyukitanimoto Twitter:@haruyukitanimo1