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2021.05.14

【移住コラム】中之条ノンフィクション #2 ~個性が集まる中之条の魅力~

【中之条ノンフィクション】
2020年11月に群馬県の中之条町に移住したRATEHIGHERライター・谷本が送る実体験記。ウソ、大袈裟無しのノンフィクションでお届けします。

中之条ノンフィクションの第二回目。前回は中之条の知り合いの人たちに見ていただいたようで反応をいただけたことがとても嬉しく第二回目以降連載の活力になりました。中之条のみなさん、ありがとうございます!!

僕の中之条の師匠、移住・定住コーディネーターの村上さんに前回から引き続き登場していただきます

と、このように村上さん経由で知り合った方々はすでに私の財産になっている方々ばかり。言わずもがな、東京に比べればコミュニティは小さい。だから色々な人と密接に繋がれるのかもしれないけど、地方と言う言葉に侮るなかれ、粒揃いとはこのことを言うのではないかというくらい出会う人々のキャラが濃い!中之条に移住して一番驚いたことです。

私が東京にいた頃の職種はファッション業界のプレスという職業で、SNSが台頭する前から担当していたので人脈が物を言いました。だから、それなりに色んな人と出会ってきた自負があったのですが中之条の濃度の濃さったら東京の遥か上をいくんじゃないかと、そんな気がするほど色んな人が集まってます。映画監督、フォトグラファー、芸術家、ヨガインストラクター、観光協会、役場の方、りんご農家、ピザ屋、イタリアンシェフ、アートプロデューサー、イラストレーター、アーティスト、カヌーインストラクター、、、こんな人たちと一挙に出会うのだから中之条のポテンシャルや如何程のものかとお分かりになるかと思います。もしかしたら中之条だけではなく、日本各地にこのような地方が点在しているとしたら、、ワクワクが止まらない。

中之条の町から四万温泉に上がる途中にある四万湖ではカヌーが楽しめる。この中之条のポテンシャルよ…

とは言いつつも、中之条にこれだけの人が集まるのは理由があります。それは中之条ビエンナーレ。2年に1度開催される芸術祭です。余談ですがビエンナーレと言う言葉が2年に1回、トリエンナーレが3年に1回と言う意味(イタリア語)を持っているのは中之条に来てから教えてもらいました(笑)。ディグり癖があるのに情けない。。ビエンナーレは町を挙げての取り組みらしく、期間中は町中が美術館になっているようで街全体が活気づくのだとか。

村上さんに拝借した中之条ビエンナーレのアートブック。開催年毎に発行され、かなり見応えあり

体験したことがない私は今から楽しみで楽しみでしょうがありません。ちなみに今年の開催期間は9/11-10/11なので気になられた方は「中之条ビエンナーレ」でググってみてください。

僕が働いているスパゲストハウスルルド内に貼ってある中之条ビエンナーレのポスター。存在感があり目に留まる人も多い

村上さんはビエンナーレがきっかけでコーディネーターになったのだそう。上述した個性豊かな人たちのほとんどが実は中之条外から移住してきた所謂、よそ者。今年のビエンナーレも100人以上のアーティストが参加して町中を盛り上げてくれ、その大半も所謂よそ者。その人たちの受け皿を作ってくれるのが村上さんをはじめとした町の人たちです。村上さんがアーティストのために準備したアーティストレジデンスがタイトルのヴィジュアルにもなっている「かたや」。

かたや2Fのアーティストレジデンス建築途中。完成は次回紹介!

その人たちは村上さんや町が準備するレジデンスに住みながら一定期間、中には半年以上かけて中之条で作品制作に勤しむそうです。レジデンスに住むアーティストたちは渡り鳥のように町から町へ渡って作品制作をする人も少なくないそうで様々な見聞を持った人たちが多いのですが、中之条はそんな方々のお眼鏡にかなうポテンシャルを持っているからこそ個性豊かな人たちの受け皿になっているんじゃないかと、私は体感してます。

かたや改装中に発見した昔の旅行者が愛用していたと言うポータブル墨壺。かたやは古道具の宝庫でもあった

最近はその魅力が若い世代にも伝わっているようで、そのような人たちの移住希望者も増えているのだとか。村上さん曰く「古民家に興味があって自分で改修したい、って人が最近多いですよ。DIYしたい若い世代が最近増えてるみたいですね。ビエンナーレの影響も大きいと思います。どこから嗅ぎつけているのかわからないけど、中之条は若くて面白くてぶっ飛んだ人が移住している、って言う印象があるらしいんですよ(笑)。そこに吸い寄せられるように移住の相談をしてくる方もいらっしゃいますね」

僕の中之条の理解はおそらくまだまだだな、と感じたかたやでのひと場面(笑)。次回は移住に向いている人、向いてない人を村上さんの経験から紐解きます。では、また!

Writer Profile

谷本春幸

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谷本春幸

PR / ライター / スパゲストハウスルルドリーダー・広報

EDIFICE、417 EDIFICE、JOURNAL STANDARD、WISMなどのプレスを経て独立。 フリーランスでライターを経たのち、群馬県・四万温泉の宿「スパゲストハウス ルルド」のリーダー兼広報に。現在は群馬に拠点を移し、フリーランスライターとの二足の草鞋で活動中。 INSTAGRAM:@haruyukitanimoto Twitter:@haruyukitanimo1