FASHION

2019.09.18

サラッと羽織ってキマる!シャツ特集

前回のオトナのロングスリーブTシャツ見ていただけましたでしょうか?
アイテムとしてのオトナ感もありつつ、アイテムのバックボーンを感じながら着るというところが、オトナな洋服の着方、楽しみ方だということを提案させていただきました。
今回はサラッと羽織ってキマる!シャツ特集。さあ見ていきましょう!

1枚目は<Fresh Service(フレッシュサービス)>のシャツです。
身頃に大きな道具を収納する大きなポケットが特徴的なシャツ。
ブランドのコンセプトが架空の運送会社をイメージして、パッキンに商品を詰め、そのパッキンを什器にお店を作り、お店が終わったら商品を詰めて送り返す。面白い発想でアパレル以外にも、家具や食器、衣食住をテーマにしています。ミリタリーのスリーピングシャツをモチーフに、運送会社=ワークの要素も入っています。
厚めの生地でAライン、ドロップショルダー、ゆったりめのシルエットは、まさに1枚でキマる!シャツです。シャツにはめずらしく、身頃の大きなポケットに小さくプリント入っているところがナイスです。

FreshService Tool Pocket Utility Shirt ¥21,000+TAX

2枚目は<JOINT WORKS(ジョイント ワークス)>のチェックシャツです。
注目していただきたいのは黄色がアクセントに効いている茶色のチェック。と、言いたいところですが、襟に注目していただきたい。
パッと見、このシルエットのシャツは、流行の開襟シャツタイプかなと思いきやステンカラーなんです。
ステンカラーでこのシルエットは…。そう。コーチジャケットです。
ストリートブームで、コーチジャケットも様々なブランドで提案されていますが、ジョイントワークスでは、あくまで上品に見せるためにシャツ仕様になっているのです。
ボタンもスナップボタンではなく、スタンダードに使われるシャツのボタン。でも、このボタン、ジャケットやブルゾンに使われるような少し大きなボタンで、少し存在感がありますよね。
このシャツはボタンをしめて、綺麗に着ることもできるし、Tシャツを合わせてフロントを開けて、コーチジャケットのように着て、ストリート感ある雰囲気でも着られるアイテムです。

JOINT WORKS タータンチェック ツイルオーバーヨーク Shirt ¥8,500+TAX

柔らかいシルエットの3枚目は<RAINMAKER(レインメーカー)>のバンドカラーシャツです。
これまでご紹介してきたシャツは、ミリタリー、ワーク、ストリートなど男っぽい雰囲気があるシャツでしたが、このレインメーカーのシャツは、柔らかくて、繊細な雰囲気のあるシャツです。
レインメーカーは京都のブランドで和装の雰囲気を取り入れたブランド。
過度に和の雰囲気を取り入れず、今のファッション=世界と、日本の精神を同居させたような美しい洋服を作っています。まさにその精神を凝縮した1枚。
着丈が長く、軽くてしなやかな生地は、秋の風に吹かれ綺麗に揺れる姿は美しいと思います。

RAINMAKER バンドカラーロングシャツ ¥32,800+TAX

4枚目は海外のブランドのアイテムを紹介したいと思います。<MAGLIANO(マリアーノ)>のシャツは、フロントはモヘアのようなゼブラ柄と、ウールのバックの異素材コンビのビッグシルエットシャツです。デザイナーのルカ・マリアーノは洋服の基本を再構築し、ミステリアスで奇妙なカットソープロセスが特徴。まさにその構築の仕方を体現している1枚。
少し細めでグレーがかったデニムパンツに、ベレー帽やキャップで、このシャツを主役においたコーディネートがオススメです。

MAGLIANO BIG BIG SHIRT ¥58,000+TAX(参考価格)

みなさん<THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)>というと何を想像しますか?
ダウン、マウンテンパーカー、リュック、ゴアテックス製のシューズ。そう。あまりTシャツとかシャツをイメージする方は少ないかもしれません。
最近の他のスポーツ系、アウトドア系ブランドと同様に普段使いできるようなアイテムが実はたくさんあります。そこで今回はザ・ノース・フェイスのシャツを紹介します。
素材はウールような厚さはあるが、チクチクしなくて暖かさそうな優秀な生地。このあたりから、さすがザ・ノース・フェイスという感じ。しかも控えめな胸元のネームタグでさりげない主張。キマってます。そしてボタンがスナップ。しかもシャツに馴染む同系色。スナップだから脱着が楽。機能とデザインが素晴らしく同居しています。おそらく、これを着ていて「それどこのシャツ?」と聞かれた時、相手はびっくりする1枚です。

THE NORTH FACE INYO SHIRT ¥16,000+TAX

最後に紹介するのが、<OLDMANS TAILOR(オールドマンズ テイラー)>のボタンダウンシャツです。これはただのボタンダウンシャツではありません。
カラーがものすごく小さいのです。どういうことかというと、バンドカラーシャツのような感覚でコーディネートを組むことができるということです。すっきりした印象をそのままに、ボタンダウンがアメリカントラッドの雰囲気をプラスしています。スニーカーを履く機会が多い最近ですが、久しぶりにレザーシューズでコーディネートするのもオススメです。前立ての部分の最後が三角形に尖っていて、胸ポケットも三角形になっているところも粋な1枚です。

OLDMANS TAILOR Mini collar shirt ¥26,000+TAX

開襟以外の襟を見ないくらい最近は開襟シャツトレンドですが、今年の秋冬のシャツを見てみると、バンドカラーが多いような印象を受けます。大きな襟から、襟なしへ。極端ですよね。一見、極端に変わっていますが、実はその前のシーズンのトレンドを少し残しているのが感じられるところもあります。バンドカラーに変わったけど、シルエットはビッグシルエット、ポケットを付けてカジュアルでストリートな感じなど少し前のトレンドを引き継いでいるところがあります。そうして、全く違うものではなく受け入れられやすいアイテムを、作り手が提案しているという視点でアイテムを見るのも面白いかと思います。


<問い合わせ先>
FreshService Tool Pocket Utility Shirt ¥21,000+TAX
FreshService headquarters
電話:03-5775-4755

JOINT WORKS タータンチェック ツイルオーバーヨーク Shirt ¥8,500+TAX
ジョイントワークス 新宿店
電話:03-5363-7572

RAINMAKER バンドカラーロングシャツ ¥32,800+TAX
RAINMAKER
電話: 075-708-2280

MAGALIANO BIG BIG SHIRT ¥58,000+TAX(参考価格)
Diptrics inc.
電話:03-5464-8736

THE NORTH FACE INYO SHIRT ¥16,000+TAX
ザ・ノース・フェイス スタンダード
電話:03-5464-2831

OLDMANS TAILOR Mini collar shirt ¥26,000+TAX
THE DEARGROUND
電話: 0555-73-8845

 

Writer Profile

安部 賢輝 / Masateru Abe

Writer Profile

安部 賢輝 / Masateru Abe

Stylist / Director

アーティスト、広告のスタイリング。アパレルブランドのヴィジュアル制作のディレクションなど幅広くスタリングやディレクションを行う。
Instagram @masateruabe_okty